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「6W3H」フレームワークとは 新規事業やビジネスに役立つ活用例を解説

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「6W3H」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。 もしかしたら「5W1Hなら知っている」という方が多いのかもしれません。

6W3Hは、5W1Hにビジネス寄りの項目を付け加えてできたフレームワーク。 そのため、主にビジネスの場で活用されることが多いといえます。

そんな6W3Hを理解することで、ビジネスパーソンとしてより解像度高く仕事を進めることが可能です。 今回は現状のタスクの整理から新規事業のアイデア出しまで使える6W3Hについて紹介致します。



6W3Hとは

6W3Hは新しくビジネスを設計するときや情報をまとめるときに便利なフレームワークです。

6W3Hは、


・いつ(When)
・どこで(Where)
・誰が(Who)
・何を(What)
・なぜ(Why)
・どのように(How)
・誰と・誰に(with Whom)
・いくらで(How much)
・どれだけ(How many)

といった項目で構成されています。

よくコミュニケーションや文章作成時などでは、5W1Hを意識することが大事を教えられることがありますが、それは「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」「どのように」の6項目。
そこに「誰と」「いくらで」「どれだけ」を付け加えたのが6W3Hというわけです。

ひとつひとつ確認していきましょう。

いつ(When)

時刻についての項目です。仕事を行う日時、期日を指します。
場合によってはビジネスの締め切りを表すこともあります。

どこで(Where)

場所を表す項目です。
ことビジネスにおいては、活動場所や販売する環境などを指し示します。

誰が(Who)

物事の主語に当たる項目です。
企業や人物を指し、時にはマーケティング施策でのターゲットを示す項目にもなります。

何を(What)

行動の目的となる物や事、人物を表す項目です。
ビジネスの内容や話の中身の具体的な内容が該当します。

なぜ(Why)

行動を起こすきっかけとなった原因や動機を表す項目です。
このWhyにあたる情報はつい軽視されてしまいますが、内容の理解を深めるには無くてはならない部分です。

どのように(How)

手段を表す項目です。
やり方、施策、段取りの情報はビジネスの進め方を明確する際には欠かせない部分です。

誰と・誰に(with Whom)

ビジネスをすると必ず影響を与える相手の存在が出てきます。
誰と仕事をするのか、誰に商品を届けるのか、自分の立ち位置をはっきりさせるためにも重要な情報です。

いくらで(How much)

費用や経費など、金額に関する項目です。
商品を買ってもらう際に発生する金銭に限らず仕事の依頼量や経費精算など、金額の確認はトラブルを防ぐ為にも必須となります。

どれだけ(How many)

発注数や在庫数などの管理で必要となる数の項目です。
この数字をうまく操作できれば損失や無駄が発生しません。



6W3Hがビジネスパーソンに必要なワケ

先にも述べましたが、「5W1H」であれば知っているという方も多いのではと思います。
ただ、ビジネスの場だと5W1Hだけでは情報が不足しているといえます。

ビジネスでは必ず相手(=取引先や顧客)がいて、初めて成り立つもの。
「誰が」だけでなく、その先の「誰に」の情報まで明確にした方が良いでしょう。
加えてチームで動く際には、必然的に「誰と」動くかの情報も必要です。

また売上を上げることが重要なビジネスの場で、「いくらで」というお金の情報は抜きにして語れません。
売上だけでなく、かかった費用についても明らかにすべきです。

こうした行動によって影響する人物や費用面の項目が追加されていることで、ビジネスで活用できるフレームワークとなっているのが 6W3Hです。



6H3Wを理解することで得られるメリット

6W3Hのフレームワークを理解することで、あなたはビジネスレベルを1ランク上げることが出来るでしょう。
ここでは6W3Hによって得られるメリット・ベネフィットについてご紹介します。

タスク整理がスムーズになる

タスクの6W3Hの情報を整理することで今置かれている状況や優先順位が見えてきます。

必ずしも書き出す必要はありませんが、可視化することでより整理しやすくなるかと思います。
やるべきタスクが増えている時には是非6W3Hを思い浮かべてみましょう。

例えば全てのタスクのWhenの情報を見れば行動の優先順位が見えてきます。
また、6W3Hを思い浮かべると欠けている情報が見えてくるかもしれません。
時には大きなミスに繋がる前に確認事項が見えてくるでしょう。

もし追加で誰かからタスクを受けたとしても、6W3Hで情報がまとめられていれば安請け合いが発生しません。
特定の人物へのタスクの集中を避けることは、結果的にチーム全体の流れの改善に繋がります。

人に伝える際に齟齬が発生しなくなる

ビジネスの場では必ずと言っていいほど、自分が思っているイメージを周りにも共有する場面が出てきます。
そこで6W3Hを意識した情報伝達を行うことで相手に間違った情報が伝わることを防ぎ、自分も相手に伝えたいことがまとまって伝え漏らしが出ません。

もととなっている5W1Hは情報伝達を円滑に行うために設計されているため、より項目が増えた6W3Hであれば認識の齟齬が少なく伝えることが可能です。



新規事業における6W3Hの活用方法

ではこの6W3Hはどのように活用できるのでしょうか。
以下より新規事業における活用方法について解説します。

新規事業のアイデア出し

6W3Hはアイデア出しでも役立ちます。

何もないところからいきなりアイデアを出すことは難しいです。
そこで6W3Hに沿って、予算はいくらなのか、どのターゲットに何を届けるのか…そんな情報が整理出来ればより現実的なアイデアが思いつきます。

ワークショップを開きチームで6W3Hそれぞれに関する情報を出し合うのもいいでしょう。

チーム内での方向性の共有

6W3Hを元に新規事業のアイデアがある程度固まったら、それを元にチームメンバーに共有することで、認識のズレが少なくなります。
6W3Hの各項目により、新規事業がより具体的にイメージできるようになるからです。

例えば、「若年層向けのビジネス学習スクールを運営する」という新規事業を行うとします。
ただこれだけでは、
「若年層ってどれくらいの年齢層が対象なの?」「ビジネス学習って何を教える?」など、実際どんな事業か正確にイメージするのは難しいのではないでしょうか。

この新規事業アイデアを6W3Hに基づいて具体化すると


・どこで:オンライン上で動画を公開する形式で
・誰が:自社提携の経営者(起業経験者)が
・何を:起業に必要な情報を
・なぜ:将来の起業家を育成するために
・どのように:動画視聴サブスクリプション型で
・誰に:高校生~大学生を対象に
・いくらで:月額1,000円前後で
・どれだけ:月10本以上のコンテンツ公開ペースで

というように表すことができます。(あくまで内容は一例です)
これで伝えられれば、比較的事業イメージはつきやすいと思います。

イメージが共有できれば、次にやるべきことや事業の方向性など認識を合わせることができるため、一致団結して実装に進められるでしょう。

事業開始後の改善・見直し

無事に新規事業を形にすることができたとします。
当然ですがそれで終わりというわけではなく、そこから売上拡大に向けていろいろと動く必要があります。
その際にも6W3Hを意識すれば、物事の優先順位が見えてきます。

新規事業が最初から上手く軌道に乗ることは滅多にありません。
事業のどこに問題があるのか、もし現状で足りない情報があれば6W3Hをもとにどんどん調査しましょう。

また競合他社との差別化を図るために分析を行う際も、闇雲に情報を集めるのではなくどんなターゲットにいつごろどんな企画でアプローチをしているのかを見ることで有益な情報を集めることができます。



6W3Hのまとめ

今回は6W3Hについて紹介しました。
6W3Hのフレームワークは上手く活用することで自分の現状を整理できるだけでなく、アイデア出しにも役立ちます。

何も思いつかない時、逆にやることが多くて混乱している時、一度6W3Hにそって情報を整理してみても良いかもしれません。

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